2019-07-31 [イラスト]
全員が全員同じ心情ではないと思います。
しかしながら明日自分の命が終わると理解したそのうえで自分の恐怖とか、未練とか、悔恨とか個人的な願いとかそれよりも家族の心配、家族の将来の希望を願う特攻隊の人たちの精神は間違いなく人類史上極めて例のない高みに達したものではないかと思います。
明日死ぬと分かっている状況で不安や恐怖もあるはず、不平不満だってあるはず、しかしそういったものを超克した境地に達していたように思います。
自分が死んでも、そのことに引け目や悲しみを持ってほしくないと気づかう優しさ。
家族への感謝。これ以上の孝行などないというにも拘らず孝行できずに申し訳ないという健気さ。
こういった状況にもかかわらず、家族への将来を思う心遣い。
そして何よりそれをすべて含めて特攻隊に志願した勇気。
本当に素晴らしい精神を持った人たちだったのだと心からそう思います。
私たちは本当に彼らの思いと願を引き受けられているのか?
人の命も人生も金じゃないんです。
どうやって生きることが特攻隊の人たちの願いに応えることができるのか?
英霊来世の九段を聞いて自問する日々です。
少なくとも今の日本のありさまは特攻隊の人たちへの裏切りでしかありません。
このままじゃいけない。