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2019-08-19 [イラスト]




前のクールで放送されていた世話焼きキツネの仙狐さん

主人公はブラック系のIT会社で社畜状態で過労死寸前。

そんな主人公に仙狐さんが突如押しかけ主人公に集約されてしまった負のオーラを浄化するため献身的にお世話をするという物語。

制作が動画工房だったので見ました。やはり描写がとても丁寧で仕草などすごくかわいく表現されていました。

動画工房のアニメの安定したハイクオリティは流石の一言です。

物語もすごくご都合主義とは言え仙狐さんがすごく良いキャラクターに描かれていて気の利く女房のようで子供のようなかわいらしさが素晴らしかったと思います。

本当に献身的に尽くす仙狐さんですが主人公の負のオーラはすぐに復活してしまいます。

どんなに仙狐さんが尽くそうともブラック会社は精神的に主人公を追い込むため少しも解決になりません。

結局どんなに頑張っても主人公が同じ生活を続けている限りすくわれることはありません。

この解決法は会社の体質が改善されなければどうしよもないです。

そしてこういった会社がなぜできたか?それはデフレだから。

利益最優先で従業員を労働力としか見ておらず、どうやってコストカットして会社の利益を上げるかとそれだけだから。

つまり仙狐さんがどんなに頑張って、どんなにたくさんいてもこの社会は救われない。

デフレをどうにかしなくてはどうにもならない。

こういった仙狐さんに限らず、図らずもデフレ不景気の弊害的社会を描いた作品はアニメだけでなく多産あると思います。

私は見たことないですが、恐らく闇金ウシジマくんとかもそうだと思います。

異世界系のアニメが増えたのものネットゲームが流行、その流れに追随すればおおよそハズレはないだろうというデフレ的発想が少なからず起因しているように思います。

孤独のグルメで見る街並みがどんどん寂しくシャッター外ばかりになっていくのもデフレ不況のせい。デフレは個人商店には特に重くのしかかります。

海外の映画だってリーマンショックとか、不況でおかしくなってしまった社会を描いたものがたくさんあります。一部の人だけが潤い、普通の人はどんなに頑張っても自分の居場所がなくなってしまう、そんな情緒が不安定になるような社会を題材にしているもの、とても大切なことだけど見るのがつらくなってしまう。

人種差別とかもかなりの部分で金持ちの金儲けの弊害のためにできてしまったということがよくわかります。

木を見て森を見ず。

社会全体でよい方向に向かおうと、良くしていこうと思わなければ、解決しないことです。

自分には関係ないとか、自己責任とか、そういった個人主義がはびこった社会にはどうあっても解決しない。

よくナショナリズムは危険とか思われてるけど、人としての正しさを判断できる価値観を持った人が健全だと思えるようなナショナリズムを持った国民が少しでも増えればその国は反映し、いつまでたっても属国的発想でよいという国民しかいないのであれば滅ぶ。

萌えアニメにすら社会的背景がびっちりと反映されてしまっている令和の日本です。

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